冬の知多半島で簡単に釣る方法【初心者向けに解説します】

知多半島冬の釣り攻略

冬に釣りを初めてみたいけど、冬って釣れないの?
寒いのに一匹も釣れなかったら最悪だし、なんとかならないの?


釣れない釣りって、なにも面白くないですよね。

知多半島の冬(12月~2月)は「死の海」と呼ばれる程、釣れない時期と言われています。
が、「釣れない」は誤解です。

正しくは、(ベストな釣り方と釣り場所、時間帯を知らずにやるので)釣れないです。


つまり、最適な方法を理解してその通りに実行すれば、初心者でも1匹を釣るのは難しくありません。
本記事では、3シーズン(2016年冬~2019年冬)の自身の釣行による経験をもとに、その方法を初心者にも出来るようにまとめました。

もちろん自然相手なので100%ではありませんが、かなり高い確率で釣れます。

魚がかかった時のドキドキ感、釣れたときの達成感、自分で捌いて食べた時の充実感。

ぜひこの記事を読み理解頂き、冬の知多半島での釣りを味わってください!

この記事のポイント
前半:冬の知多半島で簡単に釣るための方法①仕掛けやエサの解説
後半:冬の知多半島で簡単に釣るための方法②釣れる場所と時間の紹介

冬の知多半島で簡単に釣る方法①【穴釣りすれば釣れる】

「穴釣り(あなづり)」とはなんぞやと思いますので、簡単に解説していきます。

穴釣りの概要

穴釣りとは釣り専門用語で、釣り方のひとつです。

具体的には、テトラポットや岩の隙間(穴)に仕掛けを入れて、中にいる魚を狙う釣り方です。
※今回ご紹介する釣り場は、穴は狙いますがテトラポットには乗ることは一切ありません。
狙うのは、「海底の岩場の隙間(穴)」です。

魚は岩場や海藻の影に隠れる習性があり、その隠れた先にエサを投下し、釣り上げる方法が穴釣りです。

他の釣りとは以下点が初心者に優しく、かつ面白い釣り方です。
初心者の方には、「夏のサビキ釣り、冬の穴釣り」をおすすめします。

  • 仕掛けがシンプルで、初心者でも低予算で楽しめる
  • 冬時期の他の釣り方に比べて、釣れる確率が高い
  • 仕掛けを投げる必要がない(下に落とすだけ)

釣りプロの秦拓馬さんもおすすめしている釣法です(上動画)

穴釣りのコツ

釣れるコツは3つあります。それぞれ解説していきます。

①なるべく深いところに投下する

後述する釣り場の海底は、凸凹(でこぼこ)しています。
その凹んだ場所=穴=深い場所に魚がいますので、なるべく深くまで仕掛けを落とせる穴を探しましょう。
目視では深いかどうか確認するのは厳しいので、釣糸がたくさん出ていくかどうかで見極めると良いです。

②仕掛けを底から5cm離す

穴釣りはブラクリという仕掛け(後述)を使いますが、ブラクリが海底についたら海底から5cm離しましょう。
具体的には底についたら、少し糸を巻きます。
魚が食べやすい位置にエサが配置され、釣れる確率が上がります。

③5秒待つ→アピール→5秒待つ

5cm程離した後は5~10秒程ジッと竿を止めて待ちましょう。

それでもアタリ(魚が食べて糸を引っ張る感覚)がなければ、竿をチョンチョンと動かして魚にエサをアピールしましょう。
アピール後また5~10秒位止めて、アタリがなければ釣糸を巻いて次の穴に投下すればOKです。
エサは新鮮な方が釣れるので、ボロボロになったら交換しましょう。

そもそもアタリが分からないのでは?という方へ
ご安心ください。
穴釣りのアタリはかなり明確で、竿が曲がりビクビクします。
アタったら、急いで巻き上げれば釣れます。

穴釣りで釣れる魚

穴釣りで釣れる魚

穴釣りは根魚(ねざかな)と呼ばれるグループの魚がよく釣れます。
具体的に知多半島では、「カサゴ」「メバル」「クロソイ」「アイナメ」「クジメ」が代表的です。
他にも「高級魚のキジハタ」は、運が良ければ釣れる時があります。

これらの魚の習性をまとめてみました。
読んで頂くと気づくかもしれませんが、根魚には穴釣りがとても適しています。

  • 海底付近にいる事が多い
  • テトラポットや岩場の隙間を好む
  • 海底がゴツゴツしている場所も好む
  • アジやサバ等の元気よく泳ぎ回る魚と異なり、普段はジッとしている
  • 同じ場所に居着く事が多い
  • 同じ場所に複数匹まとまっている事が多い
  • アジやサバ等に比べて成長は遅い
  • 煮付けや味噌汁にすると美味しい


ここまでで習性を利用した穴釣りの概要を解説しました。
続いては実際の釣り仕掛けを解説していきます。

穴釣りの仕掛け

穴釣りの仕掛けは、シンプルな仕掛けです。
それぞれパーツ毎に解説します。

短い釣竿(2.5m以下)

足元の海底の穴に仕掛けを投下するので、長さが2.5m以下の釣竿が使いやすいです。
既に他に長竿を持っているよという方は、穴釣り専用の1~2mの竿をおすすめします。


逆に竿を買うのは初めてで、サビキとかチョイ投げとかもやりたいという方には、超おすすめをひとつご紹介します。

  1. いわゆる万能竿のひとつで、穴釣り/チョイ投げ/サビキ/ウキといった初心者~中級者に定番の釣りも余裕
  2. コンパクトで持ち運びが楽 ※これ重要です。
  3. 頑丈 ※私は前モデルを3年半ほど愛用中で現役です。


ちなみに20-240Tの意味
・20=竿のしなりの強さで2号と同等です。知多半島なら何も考えず2~3号でOKです。
・240=竿の長さ(2.4m)です。

私の知多半島釣り歴20年超の経験から結論ですが、知多半島の釣りなら初心者はこのコンパクトロッド1本で、ぶっちゃけOKです。

リール(糸巻き)はなんでも可

穴釣りにおけるリールは、正直なんでも良いです。
ただ、何でも良いというと初心者の方は迷ってしまうので、最低基準を挙げておきます。
既にリールを持っている方は、お手持ちのものでOKです。
最低基準:

  • 釣糸があらかじめ巻いてあるもの(糸を選ぶのも巻くのも面倒)
  • 釣糸がPEライン(※)以外であること(ナイロンかフロロカーボンを選択)
  • 他の釣りと併用できるもの


以上から、お手頃価格では私も使っているシマノのFXを買いましょう。
※これより安いリールは品質が悪くコスパ悪いので辞めたほうが無難です。

仕掛けはブラクリ

仕掛けはブラクリという釣針付きオモリを使います。
こんな感じのやつです。

知多半島なら、3号×3本のセットを3個程買いましょう。
理由は穴釣りでは隙間を狙うので、どうしても岩に引っかかり糸が切れて失います。
釣り用語で「根がかり」と言います。
そのため、ブラクリは予備をある程度持っていく必要があります。

以上で仕掛けは終了です。
【釣竿】と【糸付きリール】と【ブラクリ】の3点のみのシンプルな仕掛けです。

ちなみに糸の結び方は、色々難しい結び方を解説しているブログやYou Tubeが多いですが、穴釣りなら「固結び×2回」で十分です。

エサ(アオイソメは不要)

釣針につけるエサですが、アオイソメ(ミミズのようなやつ)は不要です。
釣りエサといえばアオイソメという位、定番でよく釣れます。
が、とにかく気持ち悪いので触りたくない方が多いと思います。

穴釣りでは他のエサで代用できますのでご安心ください。
それでは代用のエサ2種をご紹介します。

オキアミ(冷凍エビ)

※上のリンクは10個セットのため高価です。
 1回の釣りで1個で十分です。

アオイソメに代わるエサはオキアミ(冷凍された小エビ)です。
真空パックで冷蔵されていて、釣具屋で購入できます。
余ったら持ち帰り冷凍庫で保存すれば、次の釣りでも使えます。また、オキアミは簡単に釣針につけられます。
ちなみに上の通りネット購入もできますが、冷凍配送のため送料が高く非推奨です。

ワーム(疑似エサ)

パワーイソメ(ソフト)というアオイソメを真似た疑似エサです。
オキアミの方がよく釣れますが、こちらはネットで安く購入できるのが利点です。
また、釣針につけたら外れにくいので長く使えます。

他に必要な釣具や服装等

基本となる道具やエサは上述しましたが、他に最低限必要なものを挙げておきます。
全て100円ショップで購入可能です。
穴釣りは歩きながら釣りするので、荷物は身軽な方が良いです。
ただし、防寒対策は万全に!

身につけるもの
・ヘッドライト
・防寒具(ウィンドブレーカーが良い)
・ジップロック
・ハサミ
・使い捨てのタオル
・ゴミ袋
・ライフジャケット ※子供は必須、大人は自己責任
車に入れておくもの
・クーラーボックス(発泡スチロール性)orクーラーバッグ
・凍らせた保冷剤または氷
・ウェットシート(手を拭くため)

さて、以上で「釣り方」と「必要な道具」は全てご紹介しました。
後は「時」と「場所」を見極めて釣りに行くのみです。
結局のところ釣れるか否かは、「時」と「場所」が8割を左右する重要なファクターです。

冬の知多半島で簡単に釣る方法②【夕方に風裏ポイントで釣れる】

釣り

夕方はそのままの意味なので補足レベルで説明して、風裏ポイントについて主に解説します。

時間は「夕方」

魚にも食事タイムがあり、エサを食べやすい=釣りやすい時間があります。
具体的には朝と夕方ですが、初心者は夕方(16時半~18時)が最適です。
※これらのことを、釣り用語で朝マズメ、夕マズメといいます。

ではなぜ夕方かと言うと理由は2つあります。

  1. 明るい時間帯に釣り場に到着し、準備できる
  2. 朝より暖かい

明るい時間帯であれば、仕掛けの糸結びや釣り場の足元確認などが楽にできます。
特に穴釣りは2~3m単位で移動をこまめに繰り返すため、事前の足元チェックは必須です。
また、寒いと気力がかなり削られますので、朝より気温の高い夕方が釣りしやすいです。

ちなみに昼間は全く釣れないの?という疑問が残りますが、確率は低いです。
感覚レベルですが、1時間釣りして釣れる確率はこんな感じ。

朝:昼間:夕方 = 80% : 20% : 80%

風裏ポイント ※最重要

ここが本記事で最も重要なところです。
はじめに、なぜ風裏(風を背に受ける場所)でなければならないかを解説します。

理由は単純で、風が強すぎると釣りにならないからです。


やってみればわかりますが、風速4mまでが釣りを楽しめる限度です。
それ以上(風速5m↑)は冷たい風が吹き付け気力が削られますし、釣り竿が風に振り回されます。


では、具体的に常滑の2020年元旦の風速予報をご覧ください。

知多半島の冬の特徴として、冬は北西から非常に強い風が吹きます。
「伊吹おろし」とも呼ばれるこの風が非常に厄介で、冬時期は風裏となる場所での釣りが最良です。

では、具体的なポイントをご紹介します。

ポイント①武豊緑地公園(武豊町)

通称ファイザー前と呼ばれる釣り公園で、一番の推奨スポットです。


釣具屋はイシグロ半田店が近いです。
武豊緑地公園は駐車場が30台程停められ、トイレも併設された便利な釣り場です。

夏時期でも、サビキ仕掛けでサバやイワシが釣れます。(冬は全く釣れません)

さてここのポイントですが、東側の堤防です。
南北に200m程の柵付きの堤防があり、大型の建物が防風の役割を果たします。

具体的には、足元の壁スレスレ~2m以内の範囲で深いポイントを探ってブラクリを投下します。
壁スレスレに結構魚がいますので、壁から攻めると良いです。
それで釣れなければ、2~3m横に移動して足元から攻めるを繰り返します。
ちなみに、ここの釣果です(こちら

ポイント②横須賀埠頭(東海市)

東海市(伊勢湾側)ですが釣り場の北西に建物があるため、風裏ポイントの一つです。
駐車場はなく夕方は門が閉まるため、門の前付近の路肩に駐車します。
ここの堤防は柵がないので注意が必要です。

ポイントは、突き出した堤防の角の足元付近です。
Googleマップを見ても分かりますが堤防は凹凸状になっており、角の足元付近が岩礁となっています。
その岩の隙間に落とすと釣れます。
ちなみにここの釣果はこちら

注意点としては、大型のタンカーが停泊していた場合、絶対に近づかないことです。


ちなみにもちろん他にも釣れるポイントはありますが、以下理由のいずれか該当し除外しています。
・テトラポットに乗って釣りをする必要がある
・風裏ではない
・有名なポイントで人が多く、移動して釣りがし辛い

知多半島冬釣りのまとめ

長くなりましたが、釣るための要素を一つ一つ分解して解説しました。
この方法で釣りすることで、初心者であっても高確率で釣れます。

実際にほぼ初心者の友人も、一緒に行ってこの方法で釣っています。
シンプル故に地味な釣りと思われがちな穴釣りですが、釣り初心者には最適な方法なので、ぜひ試してみてください!

なんとか初級にはなったよ!という方へ

以下記事に知多半島の釣り場を35ヶ所とオススメの釣り道具をまとめているので、釣行予定に活用してください。

私の愛用している釣り道具の記事です。
初心者でも使えてコスパがよい道具や、100均で買えるおすすめグッズをご紹介しています。



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